大地と共に生きる

わたしの原点は、実家の裏庭にあります。

春先には蕗の薹が芽吹き、そのあとフキが大きく葉を広げていく。
このフキは、幼いころ家族旅行で訪れた北海道の大地に生えていた、まるで傘のように大きなフキを、両親が実家の庭先に移植したものです。

もともと庭にあった小さなフキたちと一緒に、三重の地に根を張り、今も仲良く暮らしています

目次

裏庭のいのちたち

フキの隣には三つ葉やミョウガ。
ミョウガの葉の上を見上げれば、毎年たわわに実をつける枇杷の木と柿の木。

近くには、お正月のきんとん作りに欠かせないくちなしの木。
足元にはニラや土筆、スギナが自由に顔を出し、春の野遊びに恵みをくれます。

ヨモギもあちらこちらに芽吹き、香り豊かな新芽を摘んで作る草餅は、わたしにとって大好きな春の味。

その草の間には、アマガエルやカナヘビ、てんとう虫など、小さないのちたちがともに暮らしています。

豊かな環境で育まれて

思い返すと、わたしは本当に豊かな環境で育ってきました。
幼き頃から土に触れ、たくさんの小さないのちたちと時間を共にしてきたのです。

庭ではニワトリやチャボを育て、池には鯉が泳ぎ、猫や犬、ハムスターたちと暮らしました。
お散歩の途中で田んぼの水路に取り残されたどじょうを見つけたときには、ポケットティッシュを濡らして包み、家へ連れ帰ったこともあります。

そうやってわたしは「いきとしいけるものすべてがしあわせな世界」の中で、愛に包まれながら育まれてきたのです。
その豊かさに氣づいたとき、こころの奥から涙が溢れてきました。

きっと、誰の足元にも同じように「いのちの恵み」が広がっているのだと思います。

草たちは大地からの贈り物

大地と共に生きようよ。
いきものたちと手をつないで。

足元に生える草花たちは、大地からの贈り物。
地球の愛に育まれた野の草は、わたしたちを優しく、そして力強くサポートしてくれます。

「雑草という名の草はない」 ーー昭和天皇

すべての草花には名前があり、そこに生える意味があります。
あなたのお庭や身近な場所に生える草たちは、まさに「あなたとご家族を助けてくれる最高で最強のサポーター」なのです。

わたしの願い

わたしは野の草たちに育まれ、今もこどもたちと一緒にお庭で摘み草をしながら、その深い慈愛を受け取っています。

「いきとしいけるものすべてがしあわせでありますように」

それがわたしの願いであり、わたしが今こうして『いのちめぐる暮らし』の智慧をお伝えしている理由でもあります。

ひとは皆、しあわせになるために生まれてきた――そう聞いたことがあるでしょう。
そしてそれは、わたしのこころからの実感でもあります。

ひとも、いきものたちも、皆ひとつの大切な尊いいのち。
わたしは、よりいのちが響き合う調和の世界を目指し、まずは自分の内側からその調和を広げていくことを意図しています。

ともに、その道を歩んでいきませんか。

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